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「MARIA Y MEGUMI SOUTH AMERICA」
「チリに行こう!」と、マリアが言った。
写真・言葉:狩野 萌
総合プロデュース:横木 安良夫
アートディレクション:山本 成信
エディター:阿久沢 忠仁
サイズ:A5
ページ数:208
部数:500冊限定
発売日:2019年10月16日(水)
About Book
チリ、ボリビア、ペルー、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチンを巡る女子二人の旅。写真集であると同時に、それぞれの国で体験したエピソードがふんだんに盛り込まれている旅行記でもある。
【中身を一部抜粋】
日本を発つ日
お尻が痛くなるような長時間のフライトを終え、チリのサンティアゴ空港に到着した。空港でまず、スペイン語が公用語のチリの手荒い歓迎を受けた。頼んでいたタクシーが時間になっても約束の場所に現れない。空港のWi-Fiも断続的にしか使えず、連絡が取れない。待ち合わせ場所を間違えているのかもしれないと思い、目の前にあったテレピザという飲食店の店員に話しかけてみた。「英語は話せますか?」と。店員は「なに言ってるの、こいつ」という首をかしげ不審な表情になりあっさりと会話は終わってしまう。英語が通じない。これがチリか……と落胆した。この出来事により最初はチリにいい印象を持てなかった。
チリの独立記念日
9月18日はチリの独立記念日である。その日やその前後の日にはチリの各地で大規模なお祭りが開かれる。チリではこのお祭りのことを「フォンダ」と呼んでいる。ササミは普段はサンティアゴにいるが、18日の数日前には地元に帰りそこでフォンダに参加するらしい。チリ全土を挙げてのお祭りとは一体どんなものなのだろうか。私たちはその全容を探るため、17、18日と同じ場所で開催されるフォンダに二日連続で行ってみた。
ボリビアで九死に一生
ラパスに滞在して数日が経ったときのことだ。宿で寝ていて、朝方ふと目が覚めた。物音がしたからではない。ただ自然に目が覚めた。隣にマリアがいないことに気がつく。辺りを見渡すと黒い物体を発見した。不審者かと思い身構えた。すると、「死にそう。夜中からずっと嘔吐下痢……」と声がした。黒い物体の正体はマリアだった。私が鈍感にもぐっすり寝ている間にマリアは一人で苦しんでいたのだ。見るからに苦しそうでこれは早く病院に行かなければならない。
ウルグアイでパスポートを紛失!?
帰るバスの中に落としたのかもしれない。まずその可能性を疑い、宿からバスターミナルまで戻り確認した。しかし、バス会社の人は「落とし物はない」と。ここは南米。そう言われた以上はおそらく粘っても無駄だろう。「もしあったら連絡ちょうだい!」とだけ伝えておいた。連絡がくることはなかったが。次に思い浮かんだのは、宿までの帰り道に落とした可能性だ。もう辺りは日が暮れつつある。日が完全に沈む前にパスポートを探したい。下を向きながら歩く。とにかく歩く。それでも見つからない。
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